Climbing Mate Club

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Chronicle

山行概略 3

山行概略は、前HPにあった「山行記録短信」という掲示板に投稿されたものを載せています。

カナディアンアイス

2003-03-10〜04-21

Name:佐藤映志

皆さんお久しぶりです。
みさほさんが沈黙を破ってくれたので後に続こうと思います。
今年カナダの氷の氷結状態は最悪で、ガイドブックに載っている半分くらいしか登れる状態ではありません。今までめぼしいとこでは、ポーラーサーカス、ネメシス、MIXではM7が最高です。昨日まで初めてのアルパインに行っていました。あと1,2ピッチを残し敗退
朝4時から歩き始めツエルトをかぶったのが朝3時、2時間くらい寝て降りてきて、車到着が、朝9時でした。詳しくは帰国後。というわけで今はヘロへロです。
あと一本キッチナーのグランドセントラルクーロワールに行く予定です。
皆さんカナダいいですよー。ではでは

横岳西壁 石尊稜

2003-03-30

Name:横山みさほ

3月30日(日)  メンバー 丸山・新井・横山

美濃戸口6:20 美濃戸7:00 赤岳鉱泉8:40 取り付き10:00 石尊稜12:20 行者小屋14:00 美濃戸15:00 自宅16:50
青空が広がる好天の中、しまった雪にアイゼンの歯がよく効き心地よい足取りで楽しんできました。同ルート4パーテイー、小同心クラック・中山尾根の登攀者もちらほら見えました。「バラエテイーに凝縮されたルートでトレーニングにいいよ」とリーダーのお勧めの場所に2人とも納得、3ヶ月ぶりの山行だからと弱音を吐いていたリーダーが一番楽しんでいました。帰り道でCMCの歴史をいろいろ聞きながら新井さんがコップのコーヒーを全部こぼすほど笑い転げていました。『今日はここまでにしてください』と涙を流しながら頼んでいました。次回続きを楽しみにしています。

常念岳の積雪量

2002-11-23

Name:丸山武志

11・23(土)三股〜前常念岳

駐車場まではまったく積雪なし。ノーマルタイヤでOK!ただ、朝早いとしみだしが凍結してると思い、日が高くなってから出かけたので、歩き始めは9時。
三股の補導所でスパッツをつける。古いトレースの上にうっすら新雪。先行者なし。登るにつれ、積雪は膝まで。
稜線に出ると最中状態で、はまると股まであって難儀。樹林帯を抜けると白銀の大斜面。氷結していて歩きやすいが時々最中が崩れてはまる。
快晴無風。穂高岳が逆光のなかにそびえる。北信五岳から浅間、八つ、南アまで一望。途中で引き返す。
減量大作戦の第1弾。(雪の上を通らず岩だけ拾って行くともぐらず楽しい、2級?)

奥秩父笛吹川東沢釜ノ沢

2002-10-05〜06

Name:宮坂博明

10月5日〜6日 メンバー 丸山、村上、宍戸、横山、宮坂

5日、西沢渓谷駐車場泊(昼は甲府幕岩にてフリーだったようです、いいなぁ)
6日、5:30駐車場出発。快適な遊歩道を歩くこと1時間半程、何で東沢行きたいのに西沢渓谷歩いているんだ?と疑問が!完全に観光状態で1時間半のロス。慌てて引き返し東沢に。
と、今度は沢を歩きたいのに何で尾根歩いてるんだ?今度は早く気付きロス少々。
3度目の正直とばかりに歩くこと暫し、山の神到着でここで沢靴に交換。9時頃だったか?
さあ、沢だ沢だ!ジャブジャブと水の中へ、んー冷たい。滑る、よろける、はまる、人のを見ているとじつに楽しい。
釜ノ沢に入り最初の滝を巻き、左に折れたところで気持ちのいい滑が続く。ここが一番の見所かな、始まりかけの紅葉とマッチしてとても良かった。
あとは道を間違えないようにしながら、といっても良く見るとほとんど矢印が張ってあるのだが、ひたすら進む。終点直下はまた滑の連続で気持ちよく終了。甲武信ヶ岳で3県を股に掛け小屋で一休み。これが2時頃。このときの気温8度!寒いので早く下って温泉に行こうということで下山。
5時前に駐車場に着き温泉に入って帰ってきましたとさ。
いろいろあったが楽しい山行でした。沢もおもしろいです、今度は夏に行きたいですな。

南ア・尾白川本谷遡行〜鋸岳縦走

2002-09-21〜22

Name:丸山武志

9月21日〜22日 丸山武志 甲斐博 西堀祐子

9・21 松本(5:00)—富士見町釜無川林道=竹宇・日向山林道(7:20)ー(8:40)尾白川ー(11:20)二俣・黄蓮谷分岐ー大岩ー(15:30)幕営
9・22 幕営地(5:40)—(8:30)六合石室—(11:00)第2高点—(13:15)第1高点—(14:15)三角点ピーク —(15:30)横岳峠—(18:10)林道ゲート

とにかく美しい尾白川!
 河原を歩き出してすぐ小滝・釜・滑が連続して出現。しかも磨き上げた白い花崗岩と水の透明さ、深い釜のエメラルドグリーンの輝き。どこを切り取っても一幅の絵画。
 鞍掛沢を過ぎると大きな滝が連続して現れ、高巻き。上から見下ろす大滝の素晴らしさ。沢底にもどり、再び滑・小滝と越えて行く楽しさ。黄蓮谷との分岐を超えても手ごろな小滝が連続して快適そのもの。
 左手に滑滝沢などが見えてくると、さしもの本谷も両岸が狭まり、大岩が谷いっぱいにふさぐように現れくる。いくつか直登・高巻きの後、核心の大岩にぶち当たる。お助けスリングを頼りに難なく越し、水流の減った上流部をフリクションをきかせて登って行く。
 二俣の滝の手前に程よいキャンプサイトあり。疲れもたまってきたので早めに幕営。流木で焚き火を起こし、甲斐さんの誕生日祝い兼お月見(中秋の名月は雲隠れ)。
 翌朝は猛烈なやぶこぎをして、ちょうど六合石室の数十メートル南の稜線にでる。高曇りだが雨はそれほど降らないだろうと予想し、計画通り鋸岳の縦走に踏み出す。
 第二高点からは、いったん大ギャップからのルンゼへ下り、そのガラガラのルンゼを登り返す。ここが一番いやらしい。
大ギャップから中岳へはワンピッチ、ロープをだす。簡単だが脆い。あとは有名な鹿窓を覗いたり、展望を楽しみながらのリッジの縦走。
 富士川(釜無川)水源のうまい水をたらふく飲んだあとは、長い林道歩き。訳あってゲートまで迎えに来てくれた会長に合えた時はもう真っ暗になっていた。
 ロープ一本に最低限の登攀用具があればいいという共通点と地形的な合理性から二つの登攀をつないでみたが、楽しい仲間のお陰で本当に充実した山行になった。
 なお今山行では池迫会長に本当にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

ありがとう皆さん

2002-08-01〜05

Name:百瀬尚幸

楽しい5日間を、宍戸・丸山・村上さんありがとうございました。
中でも皆さんに祝ってもらった「誕生日」は生涯の思い出になりました。
20年振りの上ノ廊下でしたが、懐かしい残像が随所に残っていました。
機会をつくり、体力を維持し又20年後に遡行して見たいと思います。

黒部川上ノ廊下〜東沢下降

2002-08-01〜05

Name:宍戸悠哉

8月1日〜5日 メンバー 百瀬 丸山 村上 宍戸
黒部川上ノ廊下〜東沢下降に行って来ました

1日扇沢〜下の黒ビンガ 
2日下の黒ビンガ〜立石奇岩 
3日立石奇岩〜三俣山荘
4日三俣山荘〜奥黒部ヒュッテ
5日扇沢

水量は多いという情報がありましたが、毎日順調に行動できました 時折雨も降りましたが、4人のチームワークで渡渉やへつり、泳ぎも楽しめました 3日目は百瀬さんの誕生日で、岩魚の塩焼きに生ビール、ワインとチョットしたお祝い? をしました。まぁ毎日飲んでいましたが・・・ 何時も笑いの絶えない毎日で楽しい山行でした

素晴らしい滑沢・沢上谷(上宝村)

2002-07-20

Name:丸山武志

7月20日(土)L.宍戸、百瀬、丸山

波田の百瀬氏宅に6時集合、1時間で隣県岐阜の上宝村。蒲田川が高原川となってまもなくの左岸のⅠ支琉が沢上谷(ソウレ谷)。車を置いて水に入るやすぐに美しい滑がはじまる。途中右岸の60mの大滝(五郎七郎の滝)見物にもノーロープで往復。行程中唯一蓑谷大滝は高巻きだが、そこから二つの小滝がぶつかる二俣まで、つまづく小石ひとつないきれいな滑が続く。あまり気持ちがいいので、二俣の釜に飛び込んで泳いでしまう(お陰で風邪をひき、本日23日の山行は取りやめになったが)。下山は支流本流の三つの大滝を見下ろしながら、ぶらぶら県道をあるいての半日行程。流石にリーダー宍戸氏絶賛の沢だけのことはありました。注意個所は蓑谷大滝の高巻きから戻る所。水流が早く、転倒すれば大滝にダイビング間違いなし。あとは楽しいの一語。

常磐橋

2002-07-07

Name:原田

7月7日、常磐橋クライミングをしました。
場所・東京駅から徒歩5分。ホームレスの方々がたむろするすてきな場所です。
原産地不明の大きな石が積み重なって、高さ4mほどのボルダーを形成しています。昔は江戸城の石垣だったということです。幅があるのでトラバースは楽しいです。隙間には、体長20cmぐらいのドブネズミが生息しており、厳しいクライミングを和ませてくれます。ボルダーはクラックを 使わずに挑戦すると、むちゃくちゃ難しく、はまります。一回上ると、両手が岩にこびりついた排ガスの粒子で真っ黒になり、エコロジー的にも満点です。
 以上、今週の山行記録でした・・・って、ホントの山に行きたいよお。誰か誘ってね。

有明山深沢右俣遡行・曲沢下降

2002-06-15〜16

Name:丸山武志

メンバー:L.百瀬尚之、丸山  6月15日〜16日

6月15日 中房線観音崎7時15分。入梅後しかも前日の激しい雷雨で中房川の渡渉が心配だったが、全くの杞憂。水は澄み、増水もなく苦もなく渡れる。流石に天下の清流である。F3のワイヤー梯子は壊れかけていて少々恐い。2時間で二俣に到着。雪割コザクラのピンク花とムシトリスミレの紫花が満開。F6をツルベで3ピッチ。岩が濡れていて滑る。正面壁下の岩小屋で焚き火をしながら大休止。松葉を燃やしている間だけブヨの襲撃から逃れられる。F10は右の壁から巻く。取りつきで百瀬氏自身がが25年以上前に打った朱色のハーケンに再会。本人ともども現役である。すごい!F10の上で水を汲み、あえぎながら登攀。ロープこそ出さないが、岩が濡れているせいかイヤらしい個所多し。上部に残雪。夕方6時登頂、満開のシャクナゲが迎えてくれる。
6月16日残雪の北アルプスの大展望、安曇野は雲海の底。山頂から一気に曲沢へ。ブッシュが少なく歩きやすい。懸垂3回ほど。下部の大滝2つは樋状で美しい。F1は左岸からロープなしで降りられた。中房線まがり橋に10時半着。全身打ち身擦り傷だらけになりましたが、深山幽谷を堪能した二日間でした。

錫杖岳

2002-06-02

Name:永沢

6月2日 錫杖岳・1ルンゼ左のバリエーションにコシアブラを採りながら行ってきました。
メンバー:永沢、友藤

7:00松本発 8:30槍見温泉 10:00クリヤの岩小屋 10:45取り付き 11:15登攀開始
16:15終了 17:30取り付き コシアブラを採りながら 19:15槍見温泉 20:30松本
槍見温泉に着くと木の枝からしずくが、夜露かなと思いながら歩くといやに道が濡れている。途中下山してくる2組に出会い「もう帰るんですか?」と声をかけると「昨日どしゃぶりで壁もびしょびしょなのでいやになって」とのこと。まさか雨が降ったとは露知らず、どうりで道が濡れているわけだ! 取り付きは濡れていたが何とか成りそうなので、登ることにする。クラック、フェース、凹角と変化に富んだ好ルートでした。

たまには新緑も良い

2002-05-19

Name:永沢

新緑を見に雨飾山に行ってきました。
最近このコーナーの投稿も少なくなっているようです。たまには山歩きに行くのも良いものですよ。

7:00松本発 小谷温泉〜キャンプ場着9:00 荒菅沢〜雨飾山山頂12:00 12:30同下山 一般道〜キャンプ場着14:00 松本着17:00
雪は下のほうは例年より少なく、トラバースの開始点までは土の上を行くことが出来ました。荒菅沢のコルは例年どうりの積雪、新緑も下部はもう遅いくらい、上部はまだ早いくらい、どうも気候が変ですね。
それでも、ぶなの芽吹きはすばらしく生き返る思いがしました。
そうそう、下部のぶなの大木に枯れているのが目立ちました。気温が上がるとぶなの生育にも影響が出る楊ですので、この美しさもいつまで見られるか心配です。

爺が岳西俣奥壁中央稜

2002-04-13〜14

Name:丸山武志

4・13 西俣出合で雪上訓練。みぞれ雪の降る中、ビレイ、滑落停止、搬出などみっちり練習。
4・14 大谷原2時20分出発。西俣に入ると急に新雪が出てきて、もぐるようになる。小原・山谷両氏の左稜パーティーは早くも取り付きにいるが、われわれ百瀬・丸山の中高年パーティーはなかなかはかどらない。
 中央稜はとんでもなく大きなキノコ雪がいくつも連続して発達しており手強そう。末端やや右のルンゼからロープをつけて取り付く。50mいっぱいでキノコ雪の真下。どこまでももぐってしまう不安定な雪質で気をつかう。
 ここから百瀬氏左側に回り込んで弱点をつきながら一個目のキノコ雪を突破、ダケカンバでビレイ。次のキノコを右から回り込み、チムニー状のルンゼを背中を押しつけながら這い上がると急なリッジに出る。足元もアックスもずるずると崩れる中をリッジを抱きかかえるように登攀。
  傾斜が落ちた所で、次のハング気味のキノコ雪にぶちあたる。両側に回り込むのは困難なので5mほど直登するが、足元が崩れて一度落ちる。気合を入れて登り直し、キノコの上でビレイ。この辺の2ピッチが核心か。
  さらに不安定だが傾斜のないリッジを行くと次のキノコ雪に到着。左稜を済ませた小原・山谷両氏が赤岩尾根からコールをくれる。百瀬・丸山の順に大きなキノコ雪を2つ越すと、細いリッジはは主稜線直下の壁に吸収されている。
  真上に巨大な雪庇がせりだしている直下の草付き1ピッチ、更に雪崩道をトラバース気味に斜上して終了、12時ちょうど。
  大谷原では先に帰着した仲間がお茶やうどんを作ってくれており充実した山行に花を添えてくれました。ありがとう。
  それにしても百瀬さんのルートファインディングや雪上技術からは多くを学ばせてもらいました。ありがとうございました。