Climbing Mate Club

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Chronicle

甲斐駒ヶ岳・Aフランケ「毒蜘蛛」「白い蜘蛛」

カムイメージ
メンバー L :吉井・河竹
日程 1997年8月13日〜17日
記録 河竹

8/13(水) 晴れ→霧

北沢峠発(9:30)−駒津峰(13:00)−甲斐駒ヶ岳(14:00)−八合目B・C着(15:20)

朝の臨時便はなかった。35㎏を越える荷物にあえぎながら、甲斐駒を登る。陸上部で走っているので、ボッカは多少よくなるかな、と思ったが甘かった。B・Cについた後、七合目まで水を取りに行く。夕方の、誰もいない山道は怖かった。

8/14(木) 霧→雨

起床(2:30)−B・C発(3:50)−取り付き着(6:30/7:00)−毒蜘蛛−終了点(19:30)−踏み跡着(22:15)−B・C着(23:30)

霧が出ている中、踏み跡を下る。途中迷ってしまい、取り付きに行くのに三時間近くかかってしまった。取り付きは同志会左の右側、変形A字ハング のすぐ右である。

1P目、吉井リードでスタート。ハング右を、ハーケンの連打された人工で登り、少し左にトラバースして、クラックの左に打たれたボルトラダーを登っていく。最後はフ レンズの人工でビレー点へ。

2P目も吉井リード。ハングを大きなフレンズでトラバース、凹角を小さめのフレンズで登る。その後垂直の草付きになるが、草付きが浮いているため吉井はアングルを草付きに打ち込んで登った。ここはユマーリングにも苦労した。

3P目も吉井リード。正規のルートをはずれ、真上のクラックをフレンズの人工で登り、その上のグザグサのクラックをアングルの人工で登 る。これは吉井がよく行ったと思った。

4P目、ようやく河竹リード。正規のルートに戻るためにⅤ+くらいの怖いトラバースをし、被ったクラックに入る。始めの4〜5Mは3㎜スリング残置があったが、そこからアングル、ジュニアサイズのキャメロット、フレンズの人工で登る。特に問題もなく行ったが、最後の2本はイボイノシシの残置で、これが少し怖かった。
ここからあとは、ふつうの本チャン的な登りで大テラスまで。ここに着いたのが6時過ぎくらい。あとはⅣ+で終わりかーと思って気が抜けたのか、チムニーを怖い思いでフォローし、最後のフレークから草付きでは、やっぱり怖い思いをする。終了点から、登っていくとこが分らなくなってしまい、後続の伊藤パーティーを待つ。ようやく安全地帯にでたのが10時過ぎ。多い虫に悩まされながらB・Cに着く。

使用ギア

  • キャメロット#0.5〜#3×2セット
  • キャメロット#4×1
  • フレンズ 0,0.5×1
  • ロストアロー 4番×1
  • アングル 1〜3×2セット

*エイリアンがあると嬉しい! ないと悲しい

*リベットが3本あるので、3mmスリングか、ストッパーが必要。

8/15(金) 雨→晴れ   停滞

のほほんと、日がな1日を過ごす。

8/16(土) 霧

起床(3:30)−B・C発(4:50)−取り付き着(6:00/6:30)−大テラス着(12:00/13:00)−上部・赤蜘蛛−終了点着(16:30)−B・C着(18:00)

朝起きると晴れていたので、取り付きに向かう。1,2P目は吉井リード。1P目はキャメロットの人工がずっと続く。2セットでは足りなくて、途中2回の間引きを必要とした。2P目は垂直の草付きとクラックの人工。3P目はOCCルートに合流、ボルトの人工 と垂直の浮いた草付きを登り、大テラスへ。4P目、大テラスから右に振り子して5,9のクラックを登るのだが、連日の雨の為びしょぬれで、自分はとても行く自信がなかった。協議の上、赤蜘蛛に変更する。遅いパーティーを待ちながら行ったので、終了点に着いたのが4時過ぎになってしまう。そこからB・Cへ。今日は明るいうちに帰ることができた。

使用ギア

  • キャメロット#0.5〜#3×2セット
  • フレンズ 0、0.5×1

*3セットは欲しい。
*エイリアンがあると嬉しい。

8/17(日) 晴れ

起床(5:00)−B・C発(7:00)−甲斐駒ヶ岳(8:20)−北沢峠着(11:10)

◇思ったことあれこれ

  • 丸山の時よりは、早く登れるようになったが、まだまだ遅いと思う。特にギアの選択など、頭が悪いなーと思った。
  • ユマーリングが相変わらず下手くそだった。にっちもさっちもいかなくなってスリングを切ったことが2回あった。反省。
  • 精神的に弱い。「白い蜘蛛」の4P目は、行くべきだったんだろうか。
  • あまり登られていないルートだったからか、草付きが浮きまくっていて怖い思いをした。 赤蜘蛛はその点すごくしっかりしていた。
  • 虫が多い!俺は300カ所以上刺されて、1ヶ月たっても未だに刺された跡が残っている。長袖シャツは必携である。